毎年の大掃除、「今年はどこから始めよう…」「これ全部やらないと…」と考えるだけで憂鬱になってしまいいますよね。面倒なことはわかっているのに、後回しにしているうちに年末が迫ってきて、結局慌ただしい思いをしてしまう。そんな経験があるのではないでしょうか。
実は大掃除は「頑張りすぎない」がコツなんです。汚れに適した道具や方法で行えば、想像以上に簡単に落とせます。また、大掃除を計画的に進められれば時間も体力も大幅に節約できます。
この記事では、効率的な掃除方法や本当に使える道具の選び方をご紹介します。これらを知っているだけで、大掃除はぐっと楽になりますよ。今年はゆとりを持って大掃除を始めましょう!
大掃除の前に
大掃除を楽に進めるためには、始める前の準備と計画が大切です。準備をしっかり整えておけば、驚くほどスムーズに進められます。
ここでは、大掃除を始める前に押さえておきたい3つのポイントをお伝えします。「いつ始めるか」「どこまでやるか」「どう進めるか」この3点を意識するだけで、大掃除がぐんと楽になります。
大掃除は秋から始めるのがおすすめ
大掃除は年末にするものというイメージがありますが、実は秋から始めるのがおススメです。秋は気温が過ごしやすく、湿度も比較的低いため、掃除や換気がしやすい季節です。年末特有の慌ただしさもないので、自分のペースで進められますよ。
特に、窓掃除や換気扇、エアコンなどの大がかりな掃除は、秋口に済ませておくと良いでしょう。寒くなってからでは水仕事が辛くなりますし、暖房機器は冬本番を前にメンテナンスしておくと快適に使えます。
また、秋から少しずつ手をつけることで、年末の負担がぐっと減ります。計画的に進めれば、体力的な負担も精神的なストレスも抑えられます。
どこまで掃除するかを決める
大掃除を始める前に、大掃除をどこまでしっかりするのか範囲を決めましょう。「全部きれいにしないと」という考えは、かえって大掃除を遅らせる原因になります。まずは普段の掃除ではなかなか手が届かない場所を中心に、重点的に掃除する場所をリストアップすることをおすすめします。
家の中を歩き回ってみて、気になる場所をメモしていきましょう。エアコンの内部、換気扇、窓のサッシ、照明器具など、普段手が届きにくい場所を優先的にリストに入れます。
大掃除のスケジュールを考える
大掃除のスケジュールは、できるだけ具体的に組み立てましょう。部屋ごとや場所ごとに、どれくらい時間がかかりそうかも一緒に書き出します。ここで大切なのは1日で全て済ませようとせず、休憩時間なども含めて余裕を持った計画を立てることが大切です。
午前中は換気がしやすく、明るい時間帯なので、窓拭きや換気扇掃除などの大がかりな作業に充てるのがおすすめです。午後は比較的簡単な作業を中心に計画を立てると疲れが残りにくいですね。
また、予定通り終わらなかった際の予備日も何日か設けておくと安心です。
大掃除を楽にする必須アイテム
大掃除を楽に進めるためには、汚れや場所に適した道具選びがとても重要です。基本の掃除道具から、便利な最新グッズまで、場面に応じて使い分けることで、作業効率が格段に上がります。
まずは家にある道具を確認し、必要なものを少しずつ買い足していきましょう。ここからは、大掃除に役立つアイテムをいくつかご紹介します。
基本の掃除道具
大掃除の土台となる基本の掃除道具は、使い勝手の良いものを選びましょう。特に重要なのは、掃除機、雑巾、バケツ、スポンジです。掃除機は軽量で階段も掃除できるもの、雑巾は吸水性の高いマイクロファイバー素材がおすすめです。
最近は柄の長さを調節できるモップや、軽い力で汚れが落ちるスポンジなど、体への負担を考えた道具が充実しています。普段から使う道具だからこそ、使いやすさにこだわって選びましょう。
おすすめの洗剤・クリーナー
洗剤選びのポイントは、用途に合わせた使い分けです。汚れが落ちないと思っていた場所でも、洗剤を変えるだけで驚くほど簡単に落ちることも。あると便利な洗剤をご紹介します。
- 泡ハイター(カビや黒ずみ汚れに)
- アルカリ洗剤(手垢や油汚れに)
- 水垢用クリーナー(水回りの頑固の水垢に)
- クエン酸スプレー(臭い消しに)
洗剤はラベルに書いてある注意書きを読み、正しく使いましょう。誤った使い方をすると有害なガスが発生するなど大変危険です。
時短になる最新掃除グッズ
掃除グッズは年々進化しています。軽量なコードレス掃除機やスチームクリーナー、高圧洗浄機など。これらの最新グッズは、従来の道具では時間がかかっていた作業を大幅に短縮してくれます。
中でもスチームクリーナーは、高温の蒸気で掃除するため、洗剤いらずで雑菌も除去できる優れものです。換気扇や電子レンジの油汚れ、浴室のカビなど、あらゆる場所で活躍しますよ。
プロ愛用の便利アイテム
清掃のプロが愛用している道具には、スキージー(ガラス用ワイパー)、隙間用ブラシ、メラミンスポンジなどがあります。特にスキージーは窓掃除の必需品で、拭き筋が残りにくく、作業時間も大幅に短縮できます。
場所別の効率的な掃除ポイント
家の中でも場所によって汚れ方は異なります。効率的に掃除を進めるために、場所ごとの汚れの特徴を押さえておきましょう。適切な道具と洗剤を使えば、手間のかかる場所も簡単にきれいにできます。
キッチン
キッチンは油汚れと水垢が混在する場所です。特に換気扇、コンロ周り、シンクの3点に注目して掃除を進めましょう。換気扇は分解して、食器用の中性洗剤へ漬けおきし油汚れを落とします。頑固なコゲや油汚れのついたコンロ周りはアルカリ性洗剤を使うと油汚れが浮き上がります。
シンクは水垢が気になるところです。水垢用のスプレーなどを使ってしっかり落としましょう。
水回り(お風呂・トイレ)
水回りは湿気が多く、カビや水垢がつきやすい場所です。お風呂は浴室用洗剤を使い、壁や床の黒ずみを落としていきます。目地の黒カビにはハイターなどの塩素系漂白剤が効果的。シャワーヘッドはクエン酸などへ漬け置きし、内部の汚れまでスッキリ落としましょう。
トイレは便器だけでなく、タンクの裏や床の隅も丁寧に拭きましょう。便器の内側はトイレ用の粉末洗剤などを使うと放っておくだけで綺麗になるのでオススメです。
リビング・寝室
リビングと寝室は手垢などの汚れ・埃と空気の汚れが気になる場所。エアコン、カーテン、照明器具など、普段は手の届かない高い場所から掃除を始めます。エアコンのフィルターも水洗いし、完全に乾かしてから戻します。
カーテンは取り外して洗濯し、照明器具は埃を払った後に雑巾などで拭き取ります。なかなか見ることのない家具の下や隙間も入念にチェックしましょう。
大掃除を効率的に進めるコツ
大掃除はただ闇雲に始めるのではなく、効率の良い手順で進めることが大切です。部屋の上から下へ、奥から手前へと、計画的に掃除することで、時間も労力も節約できます。
掃除の順番と動線
掃除は必ず上から下へと進めましょう。天井、照明、壁、家具、床という順番です。また、部屋の奥から出入り口に向かって掃除すると、後戻りせずに済みます。
使う予定のある掃除道具は手の届く場所に置いておきましょう。洗剤を付け替えたり、道具を取りに行ったりする細々とした時間も、積み重なれば大きなロスになります。
よくある失敗
大掃除でよくある失敗は、一度に全部きれいにしようとすること。無理なく続けられる範囲で区切って、着実に進めることが大切です。数日に分けて予定を立てて、体も心も疲れすぎないように工夫をしましょう。
また、洗剤も使いすぎると、すすぎに時間がかかります。説明書の量を守り、必要最小限で使うようにしましょう。
大掃除後。快適さをキープするために
せっかく大掃除で綺麗になった家を長く保つには、日々のちょっとした心がけが大切です。毎日少しずつのお手入れで、次の大掃除も楽になりますよ。
日常的な掃除習慣
毎日の掃除は、「できる時にできることを」が基本です。例えば、料理の合間に油汚れを拭く、お風呂上がりに壁を拭く、トイレ掃除は朝一番に済ませるなど、生活の流れに沿った習慣をつくりましょう。
特にキッチンの油汚れと水回りの水垢は、こまめに拭き取ることで蓄積を防げます。面倒に感じても、その場で一拭きする習慣をつけると、後々の手間が大幅に減ります。
汚れを溜めない
汚れがついてしまう前に防ぐ工夫も大切です。キッチンには油汚れ防止シートを、浴室には防カビスプレーを活用すると、汚れが付きにくくなります。
また、家の中の物を減らすことも重要です。物が少なければ掃除の手間も減りますよね。使っていないものは処分や収納を見直し、掃除がしやすい環境を整えましょう。
頑張らない大掃除
大掃除は全ての部屋を完璧に掃除すること目指すものではありません。もちろん、それができれば素敵ですが、限られた時間の中で満足のいく仕上がりまで掃除することを優先させましょう。自分のペースで無理のない範囲で進めることが、頑張りすぎない大掃除のコツです。一度にすべてを済ませようとせず、優先順位をつけて計画的に。適切な道具を使い、効率的に。
今のうちから少しずつ掃除を始めて、穏やかな年末年始を迎えられるようにしましょう!