今、地球上では温暖化、大気汚染、処理のしきれないゴミの問題、フードロスなど様々な問題が発生しています。どの問題も地球規模・世界規模で考えていく必要がある問題ですが私達の普段の生活を見直していくだけで進行を食い止めることができる問題でもあります。

一人ひとりの力は小さくてもみんなで少しずつ行えば大きな効果が得られます。未来のことを考えて、出来ることからエコな暮らしをしていきませんか?

エコな暮らしは節約にも繋がる

エコな暮らしに繋がる第一歩として無駄なものを購入しないということが挙げられます。大量生産・大量消費が当たり前になっている現代では雑貨なども安く購入出来るようになり「使い捨てのもの」や「壊れたら気軽に買い換える」というのが一般的になっています。

しかし、安いからという理由で購入したものは壊れやすかったり、どこか気に入らない点があって結局違うものを買うといった悪循環に陥ってしまいます。
良いものを長く大切に使う。この考えを持つようになると安いものを気軽に買い換えるという発想が無くなっていきます。細々とした出費が減っていくことで節約にも繋がります。

プラスチックごみを減らす

容器包装、家庭で使っている雑貨など私達の暮らしには大量のプラスチックが使われています。プラスチックが分解されるには最低400年以上かかるとされており、分解されないプラスチックは海や陸など自然界に溢れています。その結果、動物達の生態を脅かしているのです。

また、プラスチックは処分するのにも作り出すのにも温室効果ガスを排出しています。身の回りに溢れているプラスチックだからこそ少しの気遣いで削減することが可能です。

レジ袋をもらわない努力

プラスチック削減と聞いて最初にレジ袋が思い浮かぶ方も多いかと思います。海外ではレジ袋がもらえないということも多いですが、日本ではまだまだ利用されていますね。エコバックを常に持ち歩くようにするだけでレジ袋は不要になります。

近年ではレジ袋有料化やマイバック持参でポイントが付くといった特典もあるお店も増えてきましたので、レジ袋をもらわないことがダイレクトに節約に繋がるようになっていますね。

マイボトルを持ち歩く

プラスチックの削減を考える上で、ペットボトルの問題は欠かせません。例えば、毎日1本ずつペットボトル飲料を購入していたら年間で365本消費することになります。これが日本中・世界中で続けられていたら、プラスチックの消費は減っていきません。

ペットボトルの購入は毎日マイボトルを持ち歩く習慣をつけるだけで簡単に防ぐことができるようになります。また、カフェなどでテイクアウトする際にもマイボトルを使うことでカップのごみを減らせます。
マイボトルを持っていくと値引きしてくれるカフェも多いので、普段利用しているカフェが対応しているかどうか確認してみてくださいね。

ゴミの少ない方を選ぶ

プラスチックの包装を完全に排除する生活を送ろうと思うととても大変です。そこで「包装の簡素な方を選ぶ」という考えを持つようにしてみましょう。安い方を選ぶ、包装の綺麗な方を選ぶのではなくゴミの少ない方を選ぶ。これだけでも年間のプラスチック使用量は大幅に減らせるようになるはずです。

きちんとリサイクルする

出てしまったプラスチックごみはきちんとリサイクルされるように分別して出すようにしましょう。ただ処分するのではなく、少しでも有効活用されるよう「出してしまったプラスチックごみ」に対して適切な対応をすることが大切です。

食べ物の無駄をなくす

まだ食べることの出来るのに廃棄されてしまう食品のことを食品ロスと言います。 日本では、年間2,759万トンの食品廃棄物等が出されています。このうち、まだ食べられるのに廃棄される食品、つまり「食品ロス」は643万トンも出されています(消費者庁調べによる)。

食べ物を傷ませない努力をするとともに、食べられる食品を無駄にしない努力が必要になります。

食品ロスは食料援助量よりも多い
食品ロスの643万トンという数値は、世界中で飢餓に苦しむ人々へ向けた世界の食糧援助量(平成29年で年間約380万トン)の約1.7倍に相当します。食べ物が無く困っている人達への支援が間に合っていない一方で、支援量よりも多くの食品が無駄に廃棄されてしまっていると思うと悲しくなってしまいますね。今や食品ロスの問題の深刻さは無視できないレベルとなっているのです。

食品ロスは家庭からも多く出ている

日本の食品ロス643万トンのうち、約半分(291万トン)は家庭から出ています。残りは食品関連事業者から出ている売れ残りや規格外品、食べ残しなどです。食品ロスというと飲食店などから多く出されているイメージがあるかもしれませんが、実は家庭から出る割合も多いのです。

家庭から出る食品ロスの理由としては 食べ残し、食品を手つかずのまま捨てる、皮の剥きすぎなどの過剰除去が原因です。
まだ食べられる食品を捨てた理由の中でも食べ残しの割合は57%と半分以上を締めています。

食品ロスをなくすために出来ること

食品ロスをなくすためには食べ物を買いすぎない、作りすぎない、食べきるように心がけることが大切です。どれも普段の生活で意識できることです。

具体的には家にある食材を確認してから買い物に行く、必要以上のまとめ買いをしない(食べ切れる量を買う)、食品の劣化を早めないように保存方法をきちんと守る、作りすぎた料理はリメイクするなどで食べきるといった工夫をしてみましょう。

食品ロスを減らそう!といっても難しく考える必要はありません。家に残っている食材から優先的に使う、必要最低限の量を作る、外食などでも全て食べ切れる量を注文するなど、言ってみれば当たり前のことをするだけです。
たくさんの食べ物で溢れている飽食の時代だからこそ食べ物を大事にしていこうという心がけが大切になります。

無駄なエネルギーを使わない

電気、ガス、ガソリンといったエネルギーは私達の生活に必要不可欠です。しかしこれらの元になる石油や石炭はあと100年足らずで枯渇してしまうとされています。限りある資源を上手に、大切に使うこともエコに繋がります。

省エネ家電やハイブリットカーを選ぶ、移動には自家用車でなく公共交通機関を利用する、使っていない家電はこまめに電源を切るなどの小さな配慮で改善していきますので、皆さんもぜひ意識してみてください。

まとめ

地球規模で考えていかなければいけない問題も、元をたどれば私達の生活にたどり着きます。自分には何も出来ない、関係ないと思い込むのではなく、1人1人の心がけ次第で改善することが出来る!という意識で常に生活をしてみてくださいね。